たのしい活動日誌

2011/05/29 どんな曲が好き♪?









宝塚が大好きで、ミュージカル調の音楽が大好きなM子さん。
童謡にだって詳しいし、演歌もリクエストするYさん。
曲は二の次?で、自分のペースに合わせた即興のピアノが、音量やテンポを変化させることがとにかくたのしいKちゃん。
セラピストと一緒にオリジナルソングを次々生み出すYくん…。
音楽療法の時間には、本当にさまざまな種類の音楽が流れています。
2011/05/28 手と手と足で♪
Aちゃん。音楽療法の時間、Aちゃんは、いつもマットの上に足を伸ばした格好で座っています。

セラピストの演奏する音楽に乗ってくると、右手が、すーっ、すーっと、マットの上で線を描くようになめらかに動き始めます。まるで、指揮者のよう。 

この日は、もっともっと、右手を動かすだけでは物足りないほど、Aちゃんが音楽を楽しんでいるように感じられました。
 そこで、左手の近くにタンバリンをそっと差し出すと…。


タンっ!タンっ!


と、Aちゃんのリズムが音になりました。顔はうつむいたままだけど、しっかり楽器も意識してるのね。たまに手を振り下ろす位置が外れると、「見て、みて!」とセラピストからツッコミが入ることもありますが…。笑


たのしくなってきた私は、Aちゃんの隣でボンゴを叩いていました。
うーん、今日のAちゃんは、まだまだいけそう。
そこで、Aちゃんの足元にそっとボンゴを差し出すと…。


ポンっ!!


おお、Aちゃん、右足を上手に使って、ボンゴの演奏も始まりました。


指揮もしたい、タンバリンも叩きたい、ボンゴも鳴らしたいし、セラピストのピアノの音にも集中したい!そんなAちゃんのアクティブな気持ちがひしひしと伝わってくる、元気いっぱいのセッションでした♪

 
2011/05/10 にこにこKちゃんのタンバリン
 Kちゃん。今日は、何かいいことがあったらしく、入室時からごきげんの様子でした。部屋に入ると、いすの上に置かれたタンバリンを二つ手に取り、すぐに二つとも私に渡しに来てくれます。


私は、タンバリンを受け取り両手に持って、Kちゃんと向かい合って座りました。Kちゃんからは、なんだかわからないけれど、「とにかくうれしいのよ〜」と言わんばかりの雰囲気が滲み出ています。
 

そんなKちゃんは、何かを期待しているかのように、私の顔をじーっと見つめ、何かが始まるのを待っているような様子。私は、Kちゃんの「何か」を探すような気持ちで、まずはKちゃんの弾むような気持ちに応えるようと、「♪にこにこKちゃんのタンバリン♪」と、タンバリンを叩きながら即興で歌い始めました。
 

歌いながら、ときおりKちゃんにタンバリンを差し出すと、タン!タン!と、今度はKちゃんが勢いよく応えてくれます。「ふふっ」と、Kちゃんから笑い声が漏れると、「あ、この方向でいいんやね。よかった!」と私は安心し、Kちゃんの視線がうつむき、気持ちがしゅっとしぼんだように感じられると、私も一緒に声を落とし、音楽の勢いを少し緩めて、Kちゃんの気持ちに寄り添おうとしてみます。あるいは、続きを探して新しいメロディーを口ずさんでみたり…。
 

機嫌が悪いときには抗議のニュアンスをたっぷり含んで聴こえる「ん〜っ」というKちゃんの発声も、今日は、歌うように軽やかに聴こえました。同じ「ん〜っ」なのに、不思議だなぁ。
 

二人で体を揺らしながら、歌う、鳴らす、を繰り返すうちに、たのしい気持ちはどんどん膨らみます。Kちゃんのそばで一緒に体を揺らしていたコ・セラピストさんも、私の歌に声を重ね、間を埋めていきます。
 

途切れることなく音楽が生まれ続け、いつの間にか、Kちゃんと私たちの3人で、「Kちゃんのうれしい気持ち」を大フィーチャーした空間が、ひとつの音楽に包まれ、守られ、明るく浮かび上がりました。


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